SDGs 2/17「飢餓をゼロに」
日本人には関係のない項目なのでは?
SDGsで取り組む目標とされている17の項目の2つ目に該当されている「飢餓をゼロに」にフォーカスを当てて説明していこうと思います。
この目標では文字通り、飢餓で苦しむ人をなくすのが目標であり、食料を安定的に確保し、人々に供給できる世の中を目指します。
2030年までに飢餓や栄養不良に終止符を打つことをゴールとし、達成すべく持続可能な農業を推進し、継続的な収益を生み出す仕組みをつくります。
【日本人には関係のない項目なのでは?】
そんなことはありません。
世界では8億人以上の人々が飢餓で苦しんでおり、日本の人口の約6倍以上の人が、食べるものがなく辛い生活を送っている現状が存在します。
原因は、環境破壊や干ばつにより生産が停滞してしまうためです。
異常な気候が続くと、食物も生産できません。結果的に飢えて命を落としてしまう子どもが多いのも事実です。
そんな子供たちのためにできることは日本からも数多くの取り組みがあります。
たとえば、毎月同じ金額を継続的に寄付するプログラムに申し込めば、私たちの寄付は飢餓により苦しむ人々のために最適な方法で利用されることになります。
また、毎月決まった料金が募金されるということは、貧しい国の人々の生活を安定的に支えられます。
こうした寄付は飢餓により栄養不良となった子どもや、病気になっても医療を受けられない人々のために有効的に利用されるのです。
また飢餓から抜け出すためには教育も必要なカギとなります。
子どもたちに教育を受けられる環境を整えるためにも利用されています。
日本だけにとどまらず、海外でも寄付や募金活動は積極的に行われています。
様々な取り組みがされるほど、飢餓は世界的に大きな課題なので日本人も大いに取り組む要素はあるということになります。
どうすれば飢餓を減らすことができるのか?
どうすれば飢餓を減らすことができるのか?
「栄養改善」「食料安全保障」「持続可能な農業」の3つの項目を実現することで、飢餓を減らせるといわれています。
【栄養改善】
栄養改善は「今すでに飢餓で困っている人達の栄養改善をする」ことです。
これは将来というよりは現在にも差し迫った問題ですが
適切な方法で必要な国や地域へ、栄養が豊富な機能食品を配分したりすることが大切になってきます。
【食料安全保障】
「食料安全保障」は、「誰もが必要な食料を手に入れられるようにする」ことです。
「食料安全保障」は「食品ロス」と深いつながりがあります。「食品ロス」とは、本当は食べられるのに捨てられている食品のことです。
例えば、食べ残しや賞味期限切れで捨てられた食べ物は食品ロスになります。
日本では、年間621万トンの食べ残しや賞味期限切れで捨てられた食べ物があります。
これは世界でもトップクラスの量といわれていて、半分は家庭から出る食べ残しが占めています。
食品ロスをへらすことで、食料が、必要としている人の手にわたるといわれています。
【持続可能な農業の推進】
「持続可能な農業」を推進することとは例えば、大企業が現地の生産者にトレーニングをすることで支援し、そこから直接買い付けを行うことです。
現地生産者は、取引により利益を継続的に得られることで、従業員の生活が安定し必要な食料を手にすることができます。
同時に現地生産者はトレーニングによりスキルを手にいれたことになるので、その技術を元手に持続的に事業を運営・拡大することができるようになります。
目標に対する取り組みの現状
2020年の国連でのSDGs報告 によると
- 2016年時点で40億人がいかなる形の社会保障も受けられていない
- 新型コロナウイルス感染症によって世界の貧困はこの数十年で初めて増加
- 若年労働者が極度の貧困に陥る確率は、成人労働者の2倍に
- 2030年までに貧困に終止符を打つめどはたっていなかった
とあり、貧困を世界からなくすためにはまだまだ時間と取り組みが必要であると考えられています。