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SDGsコラム7/17「エネルギーをみんなにそしてクリーンに」

カテゴリー:SDGs17の項目
SDGsコラム7/17「エネルギーをみんなにそしてクリーンに」

エネルギーをみんなにそしてクリーンに

今回はSDGsで取り組む目標とされている17の項目の7番に該当する目標の「エネルギーをみんなにそしてクリーンに」に焦点を当てて説明していこうと思います。

この目標では世界中のすべての人が安全かつ安心して使えるクリーンエネルギーを
普及させ、地球上のあらゆるエネルギー問題を解決することを目指しています。

「目標に対する現状」
世界では12億人以上もの人が電力を利用できていないのが現状です。
12億人というのは世界人口のおよそ5分の1にあたり、電力を使えていない国はアフリカ
とアジアに集中しています。これらの地域では、電気がないため何時間もかけて水を汲みに
行かなければなりません。また多くの学生は夜に明かりを使えず、満足に勉強することが
できていません。電気を使えないことにより、多くの人々が学習や事業の機会を失っている
のです。さらに、世界の28億人が調理や暖房用として、薪・木炭・石炭・糞といった燃料
を使わざるを得ない状況にあります。
これらの燃料は屋内の空気を汚染し、400万人以上が早死にしている原因となっています。
空気の汚染は人体に悪影響を及ぼすだけではなく、地球全体の環境汚染にも繋がります。

日本の発電電力量(令和元年度)を見てみると、再生可能エネルギーが18.1%・原子力が
6.2%・化石燃料火力が75.7%で、化石燃料を用いた発電が大多数を占めています。
化石燃料を燃焼させると、大量の二酸化炭素が発生するため、地球温暖化を加速させる要因
のひとつと言われています。
しかし、エネルギー資源に乏しい日本では、未だに化石燃料に頼った発電を行っているのが
現状です。

私たちに今できることは?

こうした日本の現状を打破するため、日本政府は2050年までに温室効果ガスの
排出を全体としてゼロにする「カーボンニュートラル」を目指しています。
具体的には、次世代型太陽電池やカーボンリサイクルなどの実用化を見据えた研究開発を
促進したり、環境・社会・ガバナンスに配慮している企業を重視・選別して投資する
ESG投資を積極的に行ったりと、日本の取り組みはさまざまです。

「日ごろからこまめな節電を心がける」
電気をこまめに消したり、エアコンは適切な温度で稼働させたりと、無駄なエネルギー消費を抑えるだけで、地球環境の改善に繋がります。
資源に乏しい日本のエネルギー問題は、深刻な課題のひとつです。
地球環境を守りながら、限りある資源を守るためにも、無駄なエネルギーを使わない省エネの暮らしを心がけましょう。

「自家用車の代わりに公共交通機関や自転車を利用する」
地球環境を守ってクリーンな社会を実現するためにも、CO₂排出量の削減は欠かせません。
たとえば、普段自家用車を使っている人は、自家用車の代わりに公共交通機関や自転車を使うだけで、CO₂排出量を減らせます。
交通手段別に単位輸送量あたりのCO₂排出量を比べると、自家用車は鉄道の約9倍ものCO₂を排出します。
そのため、移動する際には自家用車よりも鉄道やバスを利用することで、CO₂の削減に繋がるでしょう。
通勤や帰省などでどうしても自家用車を使わざるを得ない場合は、アイドリングストップなどのエコドライブを心がけ、CO₂の排出を少しでも減らすよう意識するのも効果的です。

「環境に優しい再生可能エネルギーを選ぶ」
再生可能エネルギーは、太陽光・風力・水力・地熱・バイオマスなどを利用して作られるエネルギーのことで、石油などの化石燃料のように枯渇する心配がありません。
さらに、火力発電と違ってCO₂を排出しないのもポイントです。
資源問題と環境問題を同時に解消する再生可能エネルギーは、エコでクリーンな未来のエネルギーとして世界中で注目されています。
普段の暮らしで積極的に再生可能エネルギーを選ぶことは、SDGsを達成するための大きな鍵となるでしょう。

出典:国土交通省|公共交通機関の利用促進による二酸化炭素排出削減に向けた課題
国際連合広報センター

2021年12月8日
Writer:フォーバル関西支社