株式会社ココウェル |SDGs Each Together|SDGsへの取り組みを“個々から互いのものに”できたらいいな!をコンセプトに、SDGsを経営に活かす企業を支援するものです。

これが我が社のSDGs

お知らせ
 

フィリピンの貧困と、高齢社会の健康問題。
解決のカギは、“ココナッツ”に。

株式会社ココウェル

2021年10月20日

株式会社ココウェル
めざましい経済成長を見せるフィリピンですが、その陰には貧困が根強く残り、格差が広がり続けています。 ココウェルはSDGs以前から、フィリピンの貧困解決にむけたプロジェクトに取り組んでいます。 そのキーワードが、ココナッツ。 フィリピンの人々と手を取り合い、現地のココナッツから上質なオイルやシュガーなどをつくって、適正な価格で日本に届けています。
  • 貧困をなくそう
  • 飢餓をゼロに
  • すべての人に健康と福祉を
  • つくる責任 つかう責任
  • ココナッツがつくる、 <br>豊かな暮らしと健康な社会

    これからの社会を変える可能性を秘めるココナッツ製品

    ココナッツがつくる、
    豊かな暮らしと健康な社会

    事業が始まった当時、フィリピンの主要生産物であるココナッツは、海外から安く買い叩かれている状況でした。
    ココナッツからは、美容や健康効果が高いオイルなど、付加価値の高い製品を生み出せるのですが、フィリピン内では安価な工業製品の原料として生産されるケースがほとんどでした。
    「もっとココナッツの可能性を、フィリピンの人たちに伝えたい」
    現地の人々がココナッツを生産するだけでなく、魅力ある製品に発展させて、価値を高めていくこと。
    それがフィリピンの豊かさの底上げになると考え、ココナッツ製品を現地の人々とつくり続けています。

    また、ココナッツがもつ健康効果も注目すべきポイントです。
    高齢化が進む国では、認知症患者の増加が深刻化しています。日本では厚労省の調査によると、2025年には65歳以上の約5人に1人が認知症になる見込みとされています。
    そんな中、ココナッツに多く含まれる「MCT(中鎖脂肪酸)」が、認知症の予防・改善に期待できる成分とされ、研究が進められています。

    アルツハイマー型認知症の脳は、エネルギー源となるブドウ糖を取り込めず、認知機能の低下が進行していく状態にあります。しかし、MCTの摂取により生成されやすくなる「ケトン体」であれば、エネルギーとして取り込むことができ、症状の緩和に繋がるとされています。

    ココナッツが、フィリピンの貧困と高齢化社会の健康問題を解決に導く。
    ココウェルの取り組みから、そんな未来が始まろうとしています。

  • ココナッツ農家への還元と、<br>日本とフィリピンの架け橋に

    フィリピン農家の人々へ利益を還元し、生産と生活を支える

    ココナッツ農家への還元と、
    日本とフィリピンの架け橋に

    また、ココウェルは「“WITH COCO FARMER”プロジェクト」、「ココファンドプロジェクト」という活動も行っています。
    「“WITH COCO FARMER”プロジェクト」は、特定商品の代金から、3ペソ(1ペソ=約2円。2021年6月現在)をココナッツ農家に還元する取り組みとなっています。
    「ココファンドプロジェクト」は、不登校などの生きづらさを抱えた日本の通信制高校生が、フィリピンへのスタディツアーに参加するための基金です。フィリピンの貧困を知ると共に、広い世界を見てほしいという思いからスタートし、日本の若者とフィリピンを繋ぐ架け橋となっています。
    2021年8月からは、「“WITH COCO FARMER”プロジェクト」と「ココファンドプロジェクト」を統合し、1つの商品につき10円をココナッツ農家への還元や、通信制高校生のスタディツアーの基金以外にもフィリピンで活動するNPO、NGO団体を応援するために利用されます。

  • 煙が立ち上るゴミ山で直面した、<br> フィリピンの貧困

    子どもたちの未来を広げるために、農村部の収入増加が重要

    煙が立ち上るゴミ山で直面した、
    フィリピンの貧困

    ココウェル代表の水井さんが事業を始めたきっかけは、フィリピン留学で訪れた、通称「スモーキー・マウンテン」と呼ばれる巨大なゴミ山でした。
    もともと漁村だった地域が1954年にゴミの投棄場所にされ、自然発火による白い煙が立ち上り、強烈な悪臭と汚水、ダイオキシンなどの有害物質を吐き出していました。
    水井さんはそのゴミ山から、子どもたちが生活の糧のために鉄くずやプラスチックを集める姿を目にします。

    「悪臭で目を空けるのも大変な中、子どもたちがゴミ山から廃品を集めて、それを売ってなんとか生きている。そんな状況にとてもショックを受けました。何かできることはないかと思い、フィリピンの貧困について調べ始めました」

    ゴミ山の周りには、廃品回収で日銭を稼ぐ人々が集まったスラムが形成されており、住民の多くは貧しい田舎から都会へ仕事を求めにきた人々でした。
    しかし、都会でも仕事が見つかることはなく、スラムや路上生活に追いやられていました。
    フィリピンの貧困を調査する中で田舎の農村を訪れた水井さんは、いたるところにココナッツが生い茂っている風景を目にします。
    「こんなにココナッツと自然が豊かなのに、なぜこれほどに貧しいのか」
    そんな印象を抱いたと水井さんは言います。

    ココナッツは当時、工業製品の原料としてアメリカなどに安価な金額で取引されており、その状況に疑問を抱くフィリピンの人々もあまりいませんでした。
    しかし、「エクストラヴァージンココナッツオイル」など、上質なココナッツオイルが世間に知られ出しており、フィリピン内でも少しずつ生産され始めていました。
    「エクストラヴァージンココナッツオイル」のように、ココナッツ由来の価値の高い製品がもっと世の中に広がれば、それを作る農村部の収入が増加し、スモーキー・マウンテンで暮らす人々が減っていくのではないか。
    そんなアイデアから、水井さんは現地の人々とココナッツ製品をつくり出し、日本への輸入に取り組み始めました。

社会・環境・ビジネスへの影響

■事業にかかわったフィリピン農家の生活が向上
■ココナッツが見せる、健康問題の解決と持続可能な食料資源の可能性
■SDGsによって見えた、ココウェルの新たな課題

社会・環境・ビジネスへの影響

ココナッツを使用した蒸留酒「ランバノグ」を共に作る、現地の農家の人々

とある番組にココウェルが取り上げられた際、番組スタッフと水井さんが事業にかかわるフィリピン農家を取材し、生活の変化を尋ねました。
「毎日1品だったおかずが、2品食べられるようになった」
「教科書が買えなくて学校に行けなかったけど、今は学校に通えている」
水井さんは「小さな変化ですけれど……」と言いますが、フィリピンの貧困問題に着実な良い影響を与えています。

ココウェルのココナッツ製品は、認知症の予防・改善などの効果に着目した病院や介護施設などでも取り扱いがされており、医療・福祉の現場に広がりを見せています。
また、未来の食料資源としても、ココナッツは優秀な作物です。さまざまな植物と共存できるので、土地への負担を少なく育てられます。そして、温暖化による海面上昇により、農作物への塩害も深刻化することが予想されます。ココナッツは海水に強い植物なので、環境変化による影響を受けづらく、持続可能な食糧資源となる可能性に満ちています。

SDGsで、水井さんはココウェルの「できていないこと」が明確になったと言います。たとえばゴミ問題。ココウェルはカフェも経営しており、ゴミの削減は重要なポイントです。勉強会を開き、社内外からアイデアを集めながら「ごみゼロ」の実現をめざしています。「1つの目標をクリアしても、他でマイナスになっては意味がない。SDGsのおかげで今まで見えなかった新しい課題が見つかりました」と語ってくれました。

食卓にココナッツが当たり前に並ぶ未来へ

食卓にココナッツが当たり前に並ぶ未来へ

ココナッツを使用した美味しくヘルシーなカフェメニュー

日本の食卓ではまだココナッツは一般的ではありませんが、実はフィリピンの食卓にもココナッツが並ぶことはあまりありません。
それは、ココナッツは自分たちで消費する作物というより、外貨を得るための換金作物としてのイメージが根強いからです。
そんな現状を変えるため、ココウェルはフィリピンに、ココナッツをテーマにしたカフェを開く夢を持っています。
日本発信だからこその新たなココナッツの魅力を現地に伝え、フィリピンの人々がココナッツの素晴らしさを再発見すること。それがココナッツをさらに世界へ広げるための第一歩になると考えています。フィリピンの人たちにももっとココナッツで健康を享受してもらいたい。フィリピンの貧困や高齢化社会の健康問題の解決など、さまざまな可能性を秘めたココナッツを、人々にとってもっと当たり前の存在に。そんな未来のために、ココウェルは新たな挑戦を続けています。

  • VOICE

    VOICE

    できないことを、できるように。
    未来に向かって、共にチャレンジしましょう。

    現在の事業とSDGsを照らし合わせて、「できていること」を見つけるのは、SDGsに取り組む第一歩としては重要です。
    しかし、そこで立ち止まってはいけないと私たちは考えています。
    「できないことを、できるように」。それは事業の成長にも、持続可能な未来をつくることにも必要不可欠です。
    わたしたちも、「できないこと」に取り組んでいる真最中です。ともに新しい課題を見つけ、チャレンジしていきましょう。

  • 株式会社ココウェル
  • 企業概要

    会社名 株式会社ココウェル
    事業内容 2004年に設立。フィリピン産のココナッツを専門に扱い、フィリピンの貧困問題の解決と人々の健康的な生活の貢献をめざす。
    所在地 【 本社 】
    〒550-0012
    大阪市西区立売堀5-5-7
    【cocowell cafe】
    〒550-0014
    大阪市西区北堀江1-13-21 1F
    電話番号 【 本社 】
    06-6541-5572
    【cocowell cafe】
    06-6531-5572
    FAX番号 【 本社 】
    06-6543-5571
    【cocowell cafe】
    06-6531-5579
    ホームページ https://www.cocowell.co.jp/company/