「みんなのためのバッグ」と 学生たちが社会と繋がり、成長できる場をつくり出す
株式会社ロングス
2021年10月21日
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年齢・性別を問わず、さまざまな人々の生活に寄り添うバッグを
何か商品を開発する際は、「一般企業に勤める30代男性or女性」など、特定のターゲットを定めるケースが多いですが、ロングスではだれか特定の層にターゲットを絞ることはあまりありません。
11ポケットバッグは470gと非常に軽量で、撥水加工がされており、突然の雨で荷物が濡れるのを防ぎます。また、商品名の通り、11個のポケットを配置しており、量の多い・少ないにかかわらず荷物をスマートに収納できます。
「機能性」というあらゆるユーザーに共通するニーズにアプローチすることで、年齢や性別を問わず、人々の生活に寄り添えるバッグを作る。そんな思いが「11ポケットバッグ」には込められています。 -
LGBTQをテーマにしたイベントに出展
「11ポケットバッグ」は、LGBTQをテーマとしたイベント『 #IFPJ POP UP STORE 』にも出展されました。
『#IFPJ POP UP STORE』は、有楽町マルイにて2019年8月~9月の期間限定でオープンされた、「メンズ」・「レディス」の区別なく、「すべての人が自分らしく自由自在に楽しめるファッション」をテーマとしたポップアップストアです。
男女や年齢の垣根なくご利用いただけるバッグとして、さまざまな反響をいただきました。 -
学生たちが企画・開発したバッグC-Like。さまざまな形状にカメレオンのように変化させられます。
学生たちに、自分たちの手でゼロから何かを生み出す体験を届ける
学生が考える、学生のためのバッグ」をテーマに、使用するシーンにあわせて「リュック」「ショルダーバック」・「ブルーフケース」・「クラッチバッグ」・「サコッシュ」の、五つの形状に変化させられるバッグを開発しました。
ロングスはあくまでサポート役として参加し、プロジェクトの全工程は学生たちが主体となって行われました。
ブランディング、モデル撮影、広報まで、一貫して学生たち自ら責任をもって行ってもらい、「自分たちで何かをゼロからつくり、世に送り出すこと」を、学生たちがリアルに体験できる場を生み出しました。 -
ピュアクリーナーの商品ラインナップ
人にも、動植物にも、環境にも。「みんなにやさしい」クリーナー
ロングスの新たな取り組みとして、植物由来の成分で作られた洗浄・除菌剤「ピュアクリーナー」の取り扱いがスタートしました。
高い洗浄力や除菌力はキープしつつも、生分解性を兼ねそなえているので、人・動植物・環境にやさしい製品となっています。
眼鏡やスマホのクリーナー、哺乳瓶の洗浄除菌スプレー、刺激の少ないハンドクリーナーなどのラインナップが用意されています。 -
さまざまなユーザーの生活に寄り添えるバッグを展開。
一人ひとりのニーズに寄り添えるバッグをつくるために
バッグはもともとジェンダーなどに大きくとらわれない商品ではありますが、ユーザー一人ひとりに寄り添ったものが多いかと言えば、そうではないとロングスは言います。
「今のバッグ売り場は、ほとんど真っ黒な商品ばかりが並んでいることが多いです。それは、黒は男女年齢問わず売れやすいカラーだということが背景にあるのですが、あえて私たちは豊富なカラーの商品を用意しています。お客さまが、バッグを通して日常に彩りを持たせることができるように、自分のお気に入りのカラーを見つけられる商品を展開しています」。
ロングスは、カラーや機能性・収納力といった、性別や年齢にとらわれないポイントに焦点を当てることで、さまざまなユーザーのニーズに応えるバッグを作り出しています。 -
学生たちのオフショット。社会と繋がる場として機能しています。
コロナ禍の中でも、学生たちが社会と繋がり成長できる場を
コロナウイルスは、あらゆる人々に大きな影響をもたらし続けてきました。
大学生も、大学構内での講義をはじめ、学外での演習や、インターンシップによる現場体験など、社会や他者とかかわる機会と成長の場が、奪われてしまう状況が度々ありました。特に蔓延当初は、大学以外は社会活動を再開させているのに、大学は閉鎖されたままで、学生たちが社会から取り残されてしまっていました。
そんな状況におかれた大学生たちの、社会参加の場をつくるために、ロングスと学生たちのクラウドファンディングはスタートしました。
「人々に喜んでもらえるには、どんなバッグが必要か」、「どのように伝えれば、魅力がユーザーに届くか」を、学生たちが自ら考え実行することで、コロナ禍においても社会と繋がり、社会を学び、成長できる機会をもつことができました。
社会や環境、ビジネスへの影響
■バッグを通じたユーザーとのコミュニケーションから、新たな商品が生まれる
■クラウドファンディングが、学生とロングス双方の成長に繋がると共に、ユーザーに勇気を与えた
■SDGsによって、会社のビジョンを社員全員へ共有しやすくなった
学生たちのオフショット。頑張りが成果に直結しています。
ロングスの商品開発は多様性をテーマにしているため、ユーザーの声がダイレクトに商品開発へと繋がる体制がとられています。
たとえば、「飛行機に乗るとき、荷物を預けるのが面倒でお金かかるから嫌だけど、スーツケースは重いし……」といった声から、機内持ち込みサイズギリギリの45Lサイズのリュックが開発されました。
販売を開始したところ、大きな反響があり、都市部の大型販売店などにも並びました。
多様性をテーマとしているからこそ、ユーザーとのコミュニケーションが活発になり、新たなニーズを見つけ出すことができる。そのような商品開発の良いサイクルが生まれています。
学生たちとのクラウドファンディングは、学生だけでなく、ロングスの成長にも繋がりました。はじめはプレゼンを全然上手くできなかった学生たちが、プロジェクトを「自分ごと」としてとらえて取り組むことで、見違えるように成長する。人々の可能性や、成長するためには何が必要なのかを、ロングスが学ぶ機会にもなりました。
そして、学生たちの熱意は、ロングスだけではなく、ユーザーにも届いていました。
購入いただいた50代ぐらいの女性から、学生たちとロングスへこのような声が寄せられたそうです。
「コロナウイルスで、私たちのさまざまな行動が制限されてしまった中、大学生たちが自分たちで何かをつくり出し、世の中に届けようとしている姿にとても感動し、涙しました。4月から大学生になる自分の子どもに、プレゼントしようと思います」。
ロングスは、「『世の中に歓びを』それが私たちのHAPPYです」というテーマをビジョンとして掲げており、SDGsという誰もが分かりやすい共通目標に取り組み始めたことで、社員一人ひとりとビジョンを共有しやすくなったとロングスは言います。
誰かのために行動することが、自分の成長や、幸福につながる。自分のことだったら、「もういいか……」となるけれど、人のためなら想像以上の力を発揮できる。
ロングスが元々掲げていたビジョンが、SDGsによって、さらに社員が「自分ごと」としてとらえられる環境が生み出されています。
さまざまな協力関係を広げ、 ビジネスと社会貢献を両立させる
事業自体を、社会や環境の貢献に繋げていくこと。そして、ビジネスと社会貢献を両立させるためのアイデアを生み出すことが、大きな目標であり課題だとロングスは言います。
「あくまでアイデアのひとつですが、「困っている人」と「解決できる人」を繋げる役目になることができれば、目標に近づけるのではないかと考えています。自分たちだけではSDGsをビジネスとして成立させられなくとも、大きな輪の中であれば、成立させられる可能性はあります。自分たちの事業だけにこだわるのではなく、もっとさまざまな人々や企業とかかわり、協力関係を広げていく。それがSDGs達成と、ロングスの目標を達成するための大きな鍵になると思っています」。
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VOICE
まずはスタートし、試行錯誤することが、
目標達成のためには重要
まずはスタートする。それがビジネスにおいても、SDGsにおいても大切だと思っています。スタートしないと、問題点もなにも分かりません。もちろん、綿密に計画を立てることも、何か目標を達成するためには必要不可欠です。その計画の中に、「まずスタートさせて、試行錯誤する」というプロセスを含ませることが、重要だと考えています。
SDGs達成に向かう仲間として、私たちとコラボレーションしてくれた学生たちのように、ぜひ共にさまざまなことにチャレンジし、学び、成長していきましょう!
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企業概要
会社名 株式会社ロングス 事業内容 「『世の中に歓びを』それが私たちのHAPPYです」をビジョンに掲げ、カジュアルバッグなどのアパレル製品の企画・生産・流通・販売を全般的に行っている。 所在地 【本社所在地】
〒541-0046 大阪府大阪市中央区平野町3丁目3番10号8F
【東京営業所】
〒111-0053 東京都台東区浅草橋1丁目30番12号玉木ビル9F電話番号 06-4707-7707 FAX番号 ホームページ https://longs.co.jp/