
「健康な」社会のために、広くサービスを届けたい
株式会社M&Pラボラトリー
2022年2月25日

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企業の健康経営を促進する
パッケージ「健康経営プロジェクト」企業経営者にとって従業員の健康はもちろん大事ですが、どうしても優先順位が下がってしまう部分でもあります。そこで、企業にとって価値のある取り組みができるサービスとして「健康経営プロジェクト」というパッケージの提供を始めました。2016年から経済産業省がスタートした健康経営優良法人の認定の取得をフルサポート。健康経営優良法人は地域の健康課題や日本健康会議による健康増進の取り組みをもとに、特に優良な健康経営を実践している企業を顕彰する制度です。認定取得により、ブランディングや金融機関の審査、求人などにも大きく効果を発揮します。
「健康経営プロジェクト」では、その取得をめざす過程で実際に従業員の心身をケアしていきます。また、認定取得を入り口として、健康経営の支援を継続し、従業員のやる気や定着度を高めていったり、労務リスク対策を行ったりしていきます。昨今では、新型コロナウィルス感染症により働き方が大きく変化し、コミュニケーションの不足や、関係の希薄化、運動不足といった心身の健康課題が顕在化。離職や退職へとつながっています。企業の労務リスクへの対策も重要視される中、こういった部分もカバーできるプランとなっています。
現在は参画企業も増え、今期は約700社の申請サポートを行っています。社会での要望が高まっていることもあり、今後サポート件数はさらに増えていくと予想されます。 -
働く人の気持ちに寄り添う健康サービス
M&Pラボラトリーがメインにしているサービスに『ティコーチング』があります。「いわゆるカウンセリングですが、カウンセリングという言葉を気にされる方もいるので、ティーチングやコーチングをその方に合わせて提供するという意味でティコーチングと命名しています」と落合さん。こういったパーソナル面談で心身の健康の問題を解決したり、保健師に身体の相談をしたりといったサポートに力を入れていると言います。
また、最近はオンラインでの在宅勤務が増えているので、セミナーなどの動画メディアを独自で制作し運営しています。例えば、睡眠の専門家が睡眠障害の方に向けて「眠る」ためのアドバイスをするなど、有益なコンテンツを多数配信。過去のバックナンバーも閲覧できるので、「会社の皆で動画を観てそれについて話せるような共通のコンテンツがあると、とても前向きで明るいコミュニケーションにつながります」。
その他にも、今後始まるパワハラ防止法に合わせたハラスメントの対応窓口や、介護相談窓口も重要になっていきます。特に介護サービスについては、金額やサービスの種類、入所条件、保険についてなど、初めてでは分からないことだらけのジャンルです。介護について知らないまま、介護に従事し、仕事との両立がうまくいかず離職してしまう。そういった介護離職を相談する窓口も準備しています。健康経営は「なかなか一歩目を踏み出してもらうには敷居が高いジャンル」という落合さん。経営者には経営者向けの情報を配信するなど、さまざまなアプローチから健康経営を理解し、取り組めるような工夫を行っています。 -
とらえ方ひとつで人生は変わる
もとは採用業務を行う会社で働いていた落合さんですが、さまざまな事情が重なり、経験のないウェブマーケティングの事業を任されることに。大きく環境が変わる中で、仕事もプライベートでも思うようにいかない日々が続きました。そんな状況を当時の担当メンターに相談したところ「自分で事業を行う経験はなかなかできることではありません。それに、これまで続けてきた人材サービスは、現在始めているウェブサービスともしっかりつながっていると思います。その両方の仕事を経験できていることは、実はすごいことですよ」という言葉をかけてもらったそうです。その言葉をきっかけに、自身のものごとへのとらえ方が変わり、状況も公私ともに好転していきました。
メンターの言葉でとらえ方を見つめ直し環境も大きく変化した経験から、カウンセリングの持つ力を実感しました。自らの経験を踏まえ、カウンセリングなどのニーズは今後さらに増すと感じた落合さんは、自身でもメンタルケアの事業を始めたいと思うように。事業計画から構想し、まずはウェブマーケティング会社の一事業部としてサービス提供を開始しました。その後、分社化の動きなどを経て独立し現在に至ります。
転機になった経験について、落合さんは「事実や状況は一つでも、それをとらえる人によって、まったくその解釈は変わります。解釈で人生は輝きます」と語ってくれました。
社会・環境・ビジネスへの影響
■増加する健康経営のニーズへの対応
■あらゆる人に届くカウンセリング
■SDGsをきっかけに始まる健康への取り組み

数年前までは、健康経営についての目立ったニーズや相談はありませんでしたが、近年では大幅に増加。従業員の運動不足解消や精神面の対策、離職者の増加についてなどの相談が多く寄せられているといいます。心身の健康課題を気にする経営者は増えており、相談内容もより具体的に。さらに、コロナ禍も影響しその動きは一気に加速しました。
コロナ禍による肥満、子どものうつ病の発症率の増加といった事例も増えています。長引く自粛生活によって、外出ができない、会話ができないなど、細かなストレスも問題化しています。
「現在、カウンセリングを受ける方はとても増えています。私たちが提供するカウンセリングにはさまざまな分野があり、少しメンタルを崩してしまった方が相談を受けるケースもあれば、キャリアコンサルティングのような仕事について理解し、従業員のキャリア支援を行いたいという相談もあります」と落合さん。また、障碍者の方のカウンセリングや、子どもを対象としたスクールカウンセラーなど、幅広く対応しています。
M&Pラボラトリーのサービスの特長は、福利厚生としてのカウンセリングサービスであること。顕在化している悩みの相談はもちろん、悩みがなくても会社の中でどのように成果を出して評価を上げていくかといった部分までサポートします。
こうした事業は、健康と福祉や、働きがい、経済成長などの点でSDGsの目標達成につながっていきます。また、SDGsの目標5「ジェンダーの平等」に関する相談も、カウンセリングで増加しています。「LGBTQの悩みを抱えていても伝えられないことがあるため、私たちのような第三者がカウンセリングをして、対応を考えたり、会社に制度づくりを提案したりしています」と落合さん。ジェンダー平等の実現や女性の活躍支援も、健康経営に欠かせないと言います。
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『毎日を生きる人々に前向きな力を』
「年間1500社を診る中で、1500人の社長と、さらに何十人の従業員、その先にはその家族がいます。それだけでも数万人へとサービスを提供していることになります」落合さんは、M&Pラボラトリーがプラットフォームとして機能することで、相談をしたい方々と、それに対応できる専門家の方々をマッチングさせることも可能だと考えています。カウンセラーとして誰かの役に立ちたい、問題を解決したいと思って資格を取っても、十分な収入を得て働くことが難しい現状があることも、大きな課題になっています。プラットフォームの構築により、専門家の方々が活躍できる場をつくることも目標のひとつだと言います。
「企業理念の『毎日を生きる人々に前向きな力を』という言葉にもあるように、私たちのサービスをきっかけに元気に笑顔になってほしいと思っています」という落合さん。「ありがとう」と感謝を伝えるだけでも人間関係はいい方向に向かっていきますが、それが少しのボタンの掛け違いで実現できないこともあります。そうしていつの間にか問題が大きくなってしまうケースも多々あるといい、だからこそ『毎日を生きる人々に前向きな力を』という企業理念を実践しながらサービスを提供していきたいと言います。また、子どものサポートサービスの充実も構想中。従業員とその家族ケアを拡張し、さらに多くの人にサービスを提供することを目標にしています。 -
VOICE
健康経営について、ピンとこないというのが率直なところだと思います。しかし、取り組んで損になることは絶対にありません。従業員さんに健康に暮らしてもらうことは、どんな社長さん、どんな会社でもプラスになることだから。まずは、ぜひ健康経営プロジェクトに参画してみてください。
私たちが行っているティコーチングやカウセリングは、心身のバランスを崩している人はニュートラルに戻し、元気な方はより頑張れるキャリアコンサルティングのような取り組みです。状況に応じて最適なアドバイスができる体制があるので、経営者も従業員も、すべての人が定期的に活用することで、生産性はもちろん、私のように人生を変えるきっかけを得ることもできます。まずは健康経営の一歩目として、利用してみてください。
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企業概要
会社名 株式会社M&Pラボラトリー 事業内容 企業を中心としたメンタルケア業務。その他にも、フィジカルケアやセミナー、各種健康相談窓口などを設け、幅広い健康経営ニーズに対応している。 所在地 〒541-0057 大阪府大阪市中央区北久宝寺町2-6-1 RE-017 402 電話番号 06-6120-9555 FAX番号 06-6120-9556 ホームページ mplabo.co.jp/company